サイエンス&テクノロジー
Science / Technology
細胞外小胞(エクソソーム)


- 50~150nmの直径を持つsmall EVと称されるエクソソームは、エンドゾームに由来する小胞
- 脂質二重膜が内包物の分解を保護するエクソソームは酸や熱などに比較的安定である
- 内部にはタンパク質、核酸などの多くの情報伝達物質が含まれる
- エクソソームは血液脳関門など生体内のバリア構造を越えて情報を伝達可能である
- エクソソームは分泌される細胞ごとにその性状 (表面タンパク質、情報伝達物質、脂質構成や糖鎖の状態)が異なる
- エクソソームは生体の恒常性を維持している
- 免疫細胞のエクソソームにはワクチンとしての利用価値がある
- 様々な動物由来のミルクエクソソームはDDSとして応用されようとしている
- エクソソーム自体は免疫原性が低く例えば間葉系幹細胞のエクソソーム表面にはHLA-Gの様な母子寛容免疫に関係する分子も搭載されている
- 体液エクソソームは疾患の診断ツールとなる